
マルシェなどのイベント出店での風対策ってどうすればいいんだろう?初めてのことだから周りに聞ける人もいない…誰か教えてー
野外のマルシェに出店する際「風対策は必須!」とはよく言われることですが、具体的に何をすればいいのかわからないという方も多いはず。
そこで今回は、マルシェ出店歴5年の私オータクが、マルシェなどのイベントに出店する際の風対策を、
- テント
- ディスプレイ
- カセットコンロ
の3種類に分けて解説。
実際に私が試して効果のあるものだけを書いています。
そのため、この記事を最後まで読めば、野外マルシェでの風対策はバッチリになるはずです。
それでは早速参りましょう。
なぜマルシェイベントで風対策が必須なのか【結論:何かあってからでは遅い】
そもそも、なぜマルシェイベントで風対策が必要なのでしょうか。
それは、風の影響で起きたことで、お客様やマルシェの主催者、他の出店者に迷惑がかかってしまう場合があるからです。
例えば、急な突風でテントや看板、POPなどが倒れてしまって、通行しているお客様にぶつかり怪我をさせてしまう可能性もゼロではありません。
もし大きな怪我に繋がってしまった場合、そのお客様だけでなくマルシエの主催者にも責任がかかってしまうケースもあります。最悪の場合、自分もしくはマルシェ側が賠償責任を負うことも。これは絶対に避けなければなりません。
また、周りへの影響だけでなく、自分自身も風が気になって営業に集中できなかったり、カセットコンロの火がつかなくて商品が作れないということが起こったりもします。
これらのことから、マルシェなどの野外イベントに出店する際は、風対策が絶対に必要なのです。
マルシェイベントでの風対策|ポイント別に解説
マルシェイベントでの風対策の重要性は理解していただけたと思うので、次に具体的な対策方法をご紹介していきます。
ここでは、
- テント
- ディスプレイ
- カセットコンロ
に分けて解説。
対策方法を知って、マルシェ出店を安全に楽しめるようにしましょう。
テントの風対策
テントの風対策方法は、以下の4つ。
- 風が抜けるテントを選ぶ
- 脚に重りをつける
- ペグを打つ
- ロープで固定する
それぞれ詳しく解説していきます。
①:風が抜けるテントを選ぶ
テントが風で飛んでしまう理由は、テント上部の天幕が風をすべて受け止めてしまうから。
なので、天幕に風が抜ける穴が空いているテントを選ぶのがおすすめ。
これなら風の逃げ道ができるので、穴がないものよりは風の影響を受けにくくなります。
まだ出店準備中でテントを購入していない方や、経験者でテントを買い換えようと考えていた方なら、風対策に天幕に穴が空いているものの購入をおすすめします。
風が抜けるテントは、マルシェイベント出店用タープテントおすすめ4選|選び方のポイントも解説でご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
②:脚に重りをつける
「しっかりしたテントならその重さで飛んでいかないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実際にはそれはありえません。テントのみの重さでは、自然に力にはかなわないのが現実です。
ですので、テントの脚に重りをつけるというのも1つの手。
テント用の重りには何種類かあり、その中でも一番ベーシックなのは以下のようなセメントタイプのもの。
このタイプは頑丈で、長く使えるのがメリット。一方で、保管や移動の際に場所を取るというデメリットも。
そこで出てきたのが、以下のような水を入れて使う重りです。
こちらは使わないときは折りたたんでコンパクトに収納できるので、持ち運びしやすいのが特徴。反面耐久性が低く、破れてしまうことも。
丈夫で長く使えるものが言い方はを重要視する方はセメントタイプを、携帯性を優先させるなら水タイプの重りを選ぶのがいいですよ。
③:ペグを打つ
もしマルシェの会場の地面が芝生や土の場合、ペグを打つのも風対策に有効です。
方法は簡単。タープテントの脚の部分に穴が空いているので、そこにペグを打ち込むだけ。このとき、ペグの角度を45度のすると抜けにくくなります。

ペグは会場は選びますが、場所が合えば有効な風対策として機能しますよ。
④:ペグ+ロープで固定する
ペグに加えてロープを併用することで、よりしっかり固定できます。
ただ、こちらの方法はテントの大きさ以上に場所をとってしまうので、使えるのは広さに余裕のある会場限定になってしまうのが欠点。
設営場所に余裕があるのであれば、こういった方法もあると覚えておきましょう。
⑤:上記の方法を複数組み合わせると安心
上記でご紹介してきた対策方法はすべて効果的ですが、どれか1つ行えば絶対OKというものでもありません。
ですので、対策方法を複数組み合わせて使うことを強くおすすめします。
つまり、
- 風を通すテント+重り
- 重り+ペグ
- 風を通すテント+重り+ペグ+ロープ
という感じです。
他人に迷惑をかけないよう、安全対策は強固に行っておきましょう。
ディスプレイの風対策
ディスプレイの風対策は以下の通り。
- クランプで固定する
- テープで止める
- 必要以上のものはディスプレイしない
こちらもそれぞれ詳しく解説していきます。
①:クランプで固定する
クランプとは、木などの材料を作業台に固定するために使われる工具のことです。
クランプは固定する力が非常に強いので、挟めるものは何でもこれで固定しちゃいましょう。
例えば、
- POP立て
- 什器
- テーブルクロス
などがクランプで固定できます。
ただ、お客様から見えると見た目が悪くなる点には注意が必要。なので、できるだけ視界に入らないところで使うのがおすすめです。
クランプでがっつり固定して、風に負けないディスプレイづくりをしましょう。
②:テープで止める
よくある方法で申し訳ないですが、テープで固定するのも風対策に効果的。
- 値札
- POP
- テーブルクロス
など、軽くて小さいものを固定するときに便利。
テープは、剥がし跡が付きにくく、後で剥がしやすい養生テープがおすすめ。
クランプで挟めないものは、テープを使って固定するといいですよ。
③:必要以上のものはディスプレイしない
クランプやテープで風で飛ばないように固定するのも大事ですが、必要以上にディスプレイしないのも風対策の1つの手段。
ディスプレイするものが減れば、その分風対策するものも少なくなるからです。
私も初めの頃は「これ置いたらオシャレかな」とか「これあったら便利かな」と考えていろいろディスプレイした時期もありましたが、よく風で飛んでいました。(ショップカードとかマジですぐ飛びます)
そういった細々したものを取り除いたら、風対策もいらなくなりましたし、物が減る分準備も楽になりました。
ものが多くて風対策が大変という方は、ディスプレイするものを減らすことにもチャレンジしてみてください。
【飲食】カセットコンロの風対策
最後に、飲食出店の方向けにカセットコンロの風対策についても触れていきたいと思います。
対策方法は以下の通り。
- 風に強いカセットコンロを選ぶ
- 防風板(ウインドスクリーン)を使う
こちらもそれぞれ詳しく解説していきます。
①:風に強いカセットコンロを選ぶ
一口にカセットコンロといっても、その種類はさまざま。中には、防風対策が施されているカセットコンロもあるのです。
岩谷産業から販売されている「タフまる」はその代表的な商品。
- ダブル風防ユニット
- 多孔式バーナー
の2つの機能で風の影響を受けにくくなっているのでかなりおすすめ。
また私が実際に使っている、こちらも岩谷産業の「カセットフー BO+」も風防がついており、野外でも火が消えにくくなっています。火力も強いのでお気に入り。
私は過去に一般的な値段の安いカセットコンロで出店していましたが、風を遮るものがないため、強風が吹くとすぐ火が消えていました。コーヒーで火がつかないのは、ホントに営業どころの話ではない。
そのため、野外のマルシェでカセットコンロを使うなら、こういった風に強いものを選ぶことを強くおすすめします。
②:防風板(ウインドスクリーン)を使う
風からカセットコンロを守ってくれる、防風板を使うという手もあります。
防風板とは、キャンプとかでも使われるこんな感じのやつです。
実際私は上記の防風板を使っていますが、使っていなかったときよりも炎が消えにくくなったと感じています。
防風板を選ぶときは、長さと高さに注意して選んでください。カセットコンロに対して短いものや、極端に背の低いものを選んでしまうと防風効果がほとんど無くなってしまいます。
防風板を使って、カセットコンロの火を風から物理的に守りましょう。
おまけ:IHクッキングヒーターを使うと手もある
もし電気の使用可能なマルシェなら、カセットコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使うという手もあります。
IHクッキングヒーターはカセットコンロのように風の影響を受けないため、実は野外でのマルシェに向いている器具なのです。
ただ、IHクッキングヒーターは消費電力が少ないものでも1000W程度と大きめなので、持っていって本当に使えるのか出店前に主催者に確認しておくことをおすすめします。
私は一度確認を怠って1400Wの2口IHクッキングヒーターを持っていきましたが、消費電力が大きすぎて使えなかったことがあります。
そのIHクッキングヒーターはマルシェ用に購入したのでお役御免。後日メルカリで売りました。もちろん赤字。切ない…。
IHクッキングヒーターなら、風に火が煽られることがないので安心。会場で電気が使えるなら、カセットコンロの代わりにIHクッキングヒーターの使用をおすすめします。
風が強すぎると感じたら撤退も視野に入れよう
風対策を十分にしていても、それ以上に風が強くて耐えられないという日もあります。
そんなときは、諦めて撤退するのが吉。
冒頭でもお伝えしましたが、事故が起こってから後悔しても遅いのです。
「出店料を払っているのにもったいない!」と感じる方もいるかもしれませんが、お客様に怪我を負わせてしまったり、備品が壊れてしまうことに比べればかなり安いものです。
自然には逆らわず、また次のマルシェで取り返すくらいの気持ちでいきましょう。
まとめ
マルシェなどの野外イベントに出店するのであれば、風対策は絶対に行いましょう。
風対策を怠ることで、事故に繋がってしまう可能性もあるからです。
風対策を行うべきポイントは
- テント
- ディスプレイ
- カセットコンロ
の3つ。
どれが大事とかはなく、全部大事。しっかり対策しましょう。
マルシェでは稼ぐことも重要ですが、お客様や主催者、他の出店者に迷惑をかけないのはもっと重要。
後悔しないよう風対策をしっかり行って、参加者みんなにとって楽しい一日にしましょう。
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